あるマンションのアフター工事でのこと。
職人が簡単な養生で作業をしたところホコリが舞ってしまいお客様の住居スペースを汚してしまった。そのお客様は神経質なほどお部屋を綺麗にされていたのですが、一瞬にして快適空間が不快な空間へと変わったのです。
そのホコリはFRPの研磨で発生したものなので粒子が細かく体にも害があると知ったため体調不良を訴え、通院することになりました。また電化製品(炊飯器、電子レンジ、電気ポット、テレビ、CDコンボ)にも影響があるとお客様に言われて、すべて新品に交換することになってしまった。
夜も眠れないと夜中に工事担当者に毎晩電話するようになってしまった。
依頼がきたのはこんな状況になってからのことでした。
何度掃除しても納得されないので何とかしてほしいという依頼でした。
現地にて確認に行ったところ、どこが汚れているのか、工事か生活汚れなのかわからない位でした。でもお客様は納得されていませんでした。
まず私たちが心がけたことは心のケアも一緒にしていく目的としたクリーニングでした。
ひとつひとつ作業手順と目的・効果をお話しながら作業することにしました。
なぜならお客様の大事なものがもうすべて汚れたもので侵されているイメージ(実際はもう十分綺麗になっている)がついているからです。
ソファー・椅子・ベッドは当社オフィスクリーニングシステムを使い除菌・消臭や生活習慣でたまったホコリの説明をひとつひとつしながら作業しました。
空間が気になるようでしたのでダクト内(実際はあっても生活ホコリ)も清掃することに。掃除機のホース(M4オリジナルアナコンダ)をつないで奥のほうまで丹念に吸引していきました。(お客様が見ることができないところは写真等で説明した)
空間にまだ浮遊している(もうそんなことはないのですが)ということなのでお客様のイメージのよいダイソン社製の大型掃除機を使ってひたすら空間吸引をしました。
他にもたくさんひとつひとつ説明をしながらの作業は膨大な時間のかかる作業でしたが、お客様の心のケアが目的なので確実な作業を心がけました。お客様の納得する姿を見ながら次の作業へと移っていく。お客様もだんだん表情の明るさを取り戻し作業が終わるころにはすっきりした顔をしてこういいました。
これで今夜は眠れそうです。有難うございました・・と。
たった一箇所のキズを直すために莫大な金額がかかってしまったのです。そしてホコリに関しては保険が適用されないそうです。
どれだけダメージを負うのでしょうか。工事にはホコリや汚れは付き物です。いかにクリーンな状態でお客様に渡せるかにかかってくるでしょう。
今回は工事会社もお客様も双方大変つらい思いをしています。不幸なことです。
見ているほうもつらいです。こんな状況をなくしたいと考えられたのがコンパートメント養生です。
自信を持ってお勧めしたい、お客様の対応で苦労されている工事会社や被害を受けたお客様につらい思いさせたくないという使命感に駆られてサービスを提供することに決めたのです。